ぞろぞろさんぴー -4-



『や…ゃ、入ってくるゥ…』
 信じられない。
 こんな場所にストローが入ってくるなんて。
 痛みはないが、微かな異物感がズルズルと奥に移動してくる。それがかなり奥まで入っていったとき、ピクンと片眉を動かした隻眼ゾロがゆっくりとストローを燻らせ始めた。
「ぅ…あ…っ!?」
 コリ…っと、微かな動きに反応して尿道の奥が熱くなる。それは、肉筒の一部をゾロに抉られていた時の感覚に似ていた。途端にきゅうきゅうと肉筒も収斂して、背後から抱えているゾロが《うっ》と気持ちよさそうな声を上げた。
「前立腺ってのは、膀胱の下にあってその中心を尿道が貫いてる。だから、ケツから弄るのと同じように、チンコから弄る方法もあんだとさ。前立腺の横合いから精管が突っ込んできて尿道と交わるトコを刺激してやると、狂いそうにイイらしい。奥に行きすぎると膀胱まで到達して、放尿プレイになっちまうがな」
「てめェ…そんなネタ、どこで…」
「ま、企業秘密だ。とにかく、チンコ責めしてやるとケツの締まりがイイだろ?」
「確かにそうだがよ…」
 ニヤリと悪そうに嗤う隻眼ゾロは、ゆるゆると尿道を責め立ててサンジを狂わせていく。気持ち良いのか悪いのか分からないくらい、感じすぎて怖い。
 しかも隻眼ゾロは大きくサンジの脚を広げると、ストローを刺したままの花茎をぱくりと口に銜えたのである。《ひっ》と悲鳴が上がるのにも躊躇せず、馴れた様子でカリを舌先に引っかけ、竿を舐めあげたり、時には小袋をちゅるんと咥内に含み込んでコリコリと内部の珠を転がしたりする。そんなコトをされると内部でストローがキュンと存在感を放って、おかしくなってしまいそうだった。
「ヤダ…やだぁ〜…怖ェよォ〜……」
 しゃくりあげながら本気で泣き出したサンジに、流石に慌てたように隻眼ゾロが動作を止める。背後の若ゾロも吃驚したように頬を撫でつけてきた。
「嫌か?」
「やだー…。ストローで、イかされんの…やだー…」
「ちっ。流石にまだ道具系はムリか」
 背後でやっと我に返ったゾロが激高している。
「当たり前だっ!さっきまでこいつァ処女だったんだぞっ!?」
 とか何とか言いながら、さっきまでは尿道責めを受けるサンジを生暖かく見守っていたような…。好奇心と自制心の狭間で揺れていたのか。
「いやー、身体は気持ち良さそうなのになァ〜。やっぱ精神的にまだムリか」
 舌打ちしながらゆっくりとストローを引き抜かれると、その刺激にも感じてしまって涙が溢れる。感じるたびに肉筒を締め上げてしまって、生々しい雄蕊の感触にも悲鳴を上げてしまった。
 ようやく《ぬぽっ》とストローが抜けると、全身から力が抜けて、吃驚するくらいに汗が出てしまう。
 ストローはもう無いのに、まだそこがジンジン疼いているような気がしてやたらと気になった。
『いま突き上げられたら俺…ヤベェよォ…』
 そう思う間にゾロはすかさず突き上げを再開して、サンジに息つく暇を与えなかった。しかも改めて隻眼ゾロも楽しげにフェラチオを始めるものだから、あっという間にサンジの花茎は暴発寸前まで追いこまれてしまう。鈴口を《ぢゅうっ》と吸い上げられればもっと奥に感じたストローの感覚が蘇り、舌先でねじ込むような動きをされると、長い嬌声を上げて放出した。
その動きに釣られるように、《くぅっ!》と呻いてゾロの雄蕊も欲望を吐き出す。 
「あァあああーーーっ!!」
 どく…ぴゅぐっ!
溢れ出す白濁は先ほどの量は無かったが、吐き出す快感はより以上に激しい。尿道の残渣まで吸い出されて、じんじんと響く悦楽に舌を突き出して喘いだ。
 堪らない。
 感じすぎて、気が狂いそうだ。
  

 
*  *  * 



『新鮮だな』
 尿道責めは21歳のコックも嫌がるが、19歳のコックほど身も世もないほど乱れたりはしない。《てめェも好きだなァ》と呆れたように鼻を鳴らすくらいだ。
 この方法はコックがカマバッカ王国とやらで聞いたネタで、変態臭いプレイの一種として笑いながら紹介してくれたものだ。ゾロも驚いたが、少し興味があったのでチョッパーの医療品からこっそり尿道カテーテルを抜き出して、コックの花茎に挿入したままバック責めをしてみた。
 その時にはカテーテルが膀胱まで到達して放尿プレイになってしまったので、後でしこたま蹴り回されたが、要領を呑み込んでからは時々使用して愉しんでいる。
 ディルド慣れした21歳コックと異なり、19歳コックは異物が身体に入り込む事自体に抵抗があるようだ。その嫌がり方がまた、隻眼ゾロの嗜虐心と庇護欲とを同時に刺激する。苛めたいのと、泣いて嫌がるのを慰めて可愛がりたい気持ちがふつふつと湧いてくるのは、典型的な《好きな子を苛めたい》ガキ大将のようだ。
『まだイイ貌を隠してやがんだろ?』
 立て続けにイったことで放心状態に陥っているコックを抱き上げると、太い若ゾロの雄蕊が抜けて、開ききった蕾からゴプ…っと淫らな水音が響く。
「おー、そうだ。絶景を見せてやろうな」
 そう言うと、上機嫌の隻眼ゾロはコックを四つん這いにさせて若ゾロの前に双丘を晒してやる。尻肉を鷲掴みにして指で肉襞を広げてやれば、あれほど頑なだった蕾は柔らかく広がって、濃いサーモンピンクをした奥の肉壁が垣間見える。無理矢理開かれた蕾は哀れなほどひくついて、収斂するたびに中から大量の白濁を溢れさせた。それがコックの真っ白な腿を伝い降りる様は、息を呑むほど淫蕩な情景だ。
「すげ…」
「こんなちっせートコで男のチンポを銜え込んで、大量のザーメンを呑んでたんだぜ?健気だよなァ」
 ころんと反転させてコックを床に転がすと、白い肌にぽちんと浮き立つ乳首を咥内に含み込む。釣られて若ゾロも反対側の乳首を銜えると、ちうちうと仔虎のように無心な顔をして吸い上げていった。
「ん〜…は…ぁ…」
 すっかりとろけきったコックは自我を失ったように微笑むと、愛おしそうな手つきで二人のゾロの頭髪を撫でつけては、シャクシャクとした質感を愉しんでいるようだ。父性よりも母性の強そうな男だから、愛撫と言うより疑似育児体験みたいに感じているのかも知れない。
「ぞー…ろ……」
 呼びかける声もどこかぼうっとして、謳うように響いている。目尻に浮かんだ笑みも穏やかで、とても先程まで鬼畜プレイに巻き込まれていたとは思えない清らかさだ。
『くそデカいガキで悪いがな』
 しかもこのガキどもは、タチの悪いことに二人ともコックの肉体に興味津々だから、性的に開発途上な男を嬲りたくて堪らないと来ている。
 ぐじゅりと音を立てて緩んだ蕾の中に指を入れていくと、若ゾロも張り合うように指を入れてきた。元の収縮力を取り戻しつつある肉壁の中で、二本の太い指がてんでに暴れると、コックはぴくんぴくんと若鮎のように身を跳ねさせた。隻眼ゾロの指が掠めた場所を続けてゾロが擦ると、コックは同じように感じて嬌声を上げる。
「おい、コックの弱ェとこもっと教えろよ」
「教えて下さいだろが」
「…………教えて下さい」
 仏頂面でペコリと頭を下げる生意気そうな《自分》に、隻眼ゾロはおかしげな笑い声を上げた。
「素直なこった」
「ちっとでもコックが具合良くなんなら、頭だって下げる」
「立派立派。可愛がってやれよ?」
「上から目線で言うがよ、あんたこそ2年後のコックに愛想尽かされんなよ?」
「大丈夫だ。あいつは俺にベタ惚れだかんな」
「その油断が命取りにならねェようにな」
 ぐじゅぐじゅぐじゅ。
 口喧嘩をしながらケツ孔を弄っていると、そのうちコックの声が艶を増していった。
 結局張り合うようにして弄り回している内に、《あーーーっ!!》と長啼きして、コックは気絶するみたいに意識を遠のかせてしまった。



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