約束なんてしない -7’-
洞窟の中とは思えないほど、天井は高く奥行きが広い空間に出た。
奥の壁が丸く繰り抜かれ鉄格子が嵌められている。
その向こうに数人の男がいた。
一目で海賊か盗賊とわかる荒々しい服装の男達の中に、白く伸びやかな肢体がある。
「・・・サン、ジ?!」
チョッパーは目を見開いて飛び掛った。
と、何かに弾かれもんどり打って後ろに倒れる。
「チョッパー!」
「なに?なんだ?」
駆け込んできたルフィ達を、男達は笑いながら迎えた。
「なんだなんだ、どっからギャラリーが沸いて出たんだ」
「てめえら、見物するなら一人3万ベリー払えよ」
洞窟の中のせいか男達の声はバラバラに響いて、どこか遠くから聞こえてくるような違和感がある。
下卑た笑い声と共に、背を向けて蹲っていた男が立ち上がった。
その向こうに、半裸に衣服を乱されたサンジがいた。
「サンジ!」
両腕を後ろ手に縛られ、口に猿轡を嵌められていた。
肌蹴たシャツは肘の辺りで引っ掛かって肩が剥き出しになっている。
男の一人が背後から手を回し、その胸を掴んでいた。
目を射るような真っ白な肌に食い込んだ、男の節くれだった指が赤黒く浮いて見える。
その下には別の男の手が回され、見せ付けるようにゆっくりとベルトが外された。
「サンジを離せっ!」
ルフィが腕を振り上げ、思い切り男達に拳を打ち込んだ。
が、勢いよく弾かれる。
「―――なにっ?」
反動で引っくり返ったルフィに巻き込まれ、ウソップまで転げる。
入れ替わりにゾロが刀を抜いたが、斬撃は虚しく空を切るばかりだ。
「はははーなにしてやがんだ」
「んなとこいねえでこっち来いよ、見ろよこれ」
「すげえ、真っ白だ」
男達が感嘆の声を上げる。
下着ごとズボンを下ろされ、下半身を露わにしたサンジが四つん這いに押し倒されていた。
「いいケツしてやがる」
「下手な女より綺麗な肌だぜ」
剥き出しの尻を、男達の手が無遠慮に撫で擦った。
不意に尻頬をバシッと木霊が響くほどに強く叩かれ、見る見るうちに肌が赤くなる。
「さすがノース産だ、いい色してやがる」
「こんなのを切り刻んだり焼き印入れたり、楽しむんだろうなあ」
「勿体ねえ、先に味見させてもらおうぜ」
俯いたサンジの前髪を掴み、乱暴に引き上げた。
血の気を失い強張った表情が現われる。
小さく震える顎を掴み、男の一人がその頬をべろりと舐めた。
舌を長く伸ばし、これ見よがしに口端や耳元を舐める。
怖気のあまり身震いしながら、サンジは必死で歯を食いしばり耐えていた。
「サンジっ!」
「てめえら止めろ、サンジを離せ!」
ウソップが火薬星を放った。
が、黒煙を上げて燃え盛る炎の後にはなんの変化もない
「まあ焦んな、お楽しみはこれからだろ」
二人掛かりで四つん這いに押し倒され、尻だけ高く掲げられたサンジの後ろに男が一人回りこんだ。
掌に滑る液体を垂らしては、晒された後孔へと塗りつけていく。
「ああ硬えなあ。こりゃ慣らすまで骨が折れるぞ」
「なんだ、処女かよ」
「いいから抉じ開けちまえ」
男達は笑いながら、好き勝手にサンジの身体を弄くり回す。
潤滑油を塗りこめる男の隣で、別の男が指を這わせて手伝い始めた。
「無茶しちゃなんねえぞ、なんせこいつは商品だからな」
「俺らで壊しちゃ値が下がる」
「それにしたって、こりゃ狭え」
クスリ使えよ、と座薬を取り出した。
「手っ取り早く挿れちまえば、中で解れるだろ」
地面に押し付けられたサンジの顔が、苦痛に歪んでいる。
目を閉じて歯を食いしばり必死に声を殺しているのを、肩を押さえつけている男がからかった。
「我慢してたって勝てやしねえぜ、どうせなら楽しめよ」
「見てろ、今にいやでもいい気持ちになる。しまいにゃ自分からケツ振ってアンアンよがるぜ」
男の親指が後孔に減り込んだ。
ずぶずぶと緩く抜き差しを繰り返すのに、先ほどのような抵抗はなく動きが緩やかになってきている。
「即効性だな」
「こりゃ使い勝手がいい」
ダンっ!と大きな音が響いた。
ルフィがガトリングを繰り出している。
なのに、サンジの元にはまったく届かない。
「さんじーっ」
ウソップは見えない壁に手を当てて叫んだ。
すぐそこなのだ。
彼らがいる檻の向こう、ほんの1メートルも離れてはいない。
なのに、檻にすら触れられない。
「焦んなっつってんのに、堪え性のないガキ共だ」
「もっと見てえのか、しょうがねえな」
男が、サンジの身体の向きを変えた。
片足を担ぎ上げ、腰を浮かして大きく両足を開かせる。
「間接が柔らかいな、難なく開く」
「こりゃますます楽しませてくれるぜ」
開いた足の間、緩く勃ち上がったペニスと引き上げられた袋の奥に男の手が添えられていた。
真っ白な肌の中でそこだけ濃く色付いた箇所に、指がゆっくりと入り込んでいく。
「おら、もうこんだけズブズブだ」
「やらしいなあ、処女のクセにもう何本も咥え込んでるぜ」
見ろよ、と指の腹が開かれる。
苦痛の呻きを上げて、サンジが顎を上げた。
視線を合わさないように、必死で横を向いている。
「止めろ!止めろ!」
拳を握り締め、見えない壁をダンダンと叩く。
それなのに、届かない。
「煩悩鳳!」
ゾロが大技を放った。
けれど、空間に亀裂も入らない。
「見ろよ、お仲間が混ぜて欲しいとよ」
「まずは俺らから味見だ」
膝裏を抱え上げ、後ろの男が前を寛げた。
ギンギンに勃ち上がった己に潤滑油を塗り付け、サンジの尻を掴む。
他の男達が身体を支え、ゆっくりと下ろしていった。
「・・・ぐっ・・・」
猿轡を噛み締めて、サンジが顔を歪める。
頬から目元までが赤く染まり、仰け反った顎から喉に掛けては血の気が引いて真っ白だった。
男は自分のペニスをサンジのアナルに押し当てると、膝裏を掴んで押し上げる。
それと同時に身体が下げられて、ぐぐっと中に減り込んでいった。
「ほら、よく見てみろよ。処女喪失だ」
「やーめーろーっ!」
ルフィの絶叫をどこか遠くに聞きながら、ゾロの目の前は赤く染まった。
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