にょろにょろろ  -4-



「やーらけェと、こういうとき便利だな。良い格好だ」
「ばか…っ!」

 屈辱的な姿勢に、サンジの瞳から涙が零れていく。《気になる》なんてサンジの言葉をそっくり取って、こんなことを強要してくるなんてどういう了見なのだろう?

「てめェなんか…嫌いだっ!」
「嘘つけ」
「嘘じゃねェっ!」

 嘘じゃない。本当に嫌いだ。
 こいつを愛しているサンジに、残酷なからかいをしてくるこいつが、大嫌いだ。

「俺に惚れてんだろ?」
「知っててこんなコトしてきやがるてめェは、最低だっ!人の恋心を踏みにじる鬼だっ!!」

 啜り泣くような声で叫ぶサンジに、苛立ったようにゾロも叫ぶ。

「ここまでしても気付かねェのかよ、このアホっ!俺も惚れてんだよっ!そーじゃなきゃ、誰が男のチンコなんぞしゃぶるかっ!!このドアホっ!!」

 理不尽な罵倒ではあったのだが、決定打となる台詞には違いなかった。
 サンジはきょとんとして、涙に濡れた瞳で憮然としているゾロを眺めた。

    

*  *  * 



 こんなに鈍いとは思わなかった。
 今更《惚れている》なんて真正面から言えなくて、《分かれよ》とばかりに行為で攻めていったのだが、どうやらこれっぽっちも伝わっていないどころか、《からかわれて強姦される》のだと絶望的な心地でいたらしい。

『こいつはアホだ』

 身震いするほど嫌いだった虫にまで愛情を注いで、《懐いてくれた》《助けてくれた》というだけで身体を差し出そうとする。正真正銘のアホだ。
 それが平気なわけでもないのに。
 
 《俺な。あそこの、緑頭が好きなんだ》…声は聞こえなかったけれど、唇の形でゾロは読み取っていた。
 雷にうたれるような衝撃は、驚きと言うよりも《ああ、そうか》という納得が強かった。もやもやと燻っていたコックへの想いが意味のある形を取ると、ゾロもまたこの男を愛しているのだと自覚せざるを得なかった。

 アホでバカで…虫にまで愛されてしまうこの男の純粋さが、どうしようもなく愛しいのだと。

「惚れてる。それでも、こういうコトをすんのに不足か?」
「嘘だ…」
「タチの悪ィ嘘をつくような男に、てめェは惚れたのかよ?」

 厳として言い切ってやれば、さしも疑い深く踏ん切りの悪い男もとうとう観念した。全く、手の掛かる男だ。

「違う…。そうだな、てめェは…嘘、つかねェよな…?」
「つかねェ。人の心に関わる大事に、まがいモノ塗りたくるような真似は死んでもしねェ」
「ゾロ…っ!」

 狂おしげな声をあげて、コックは腕を伸ばしてゾロの首に抱きついてくる。それが嬉しくて、コックの腰を抱え上げてやった。身体を浮かせた状態で抱きしめてやれば、コックにとって縋る縁はゾロだけになるから、自然と密着度が上がって一層嬉しくなる。

「好きだ…多分、初めて会った日から…てめェが鷹の目にブッた斬られた日から、そのクソ度胸に惚れてた…っ!」
「…たく。そういう事ァ早く言えよな。したら、金髪で蒼い目の商売女なんか選んで買う必要も無かったんだ。緩んだマンコに突っ込むために、無駄金使ったもんだぜ」

 今になって考えると、そういうことなのだろう。以前はコックのことを好きだなんて思いもしなかったから、気にくわない男に似た容姿の女を自分の下でヒイヒイいわせるのが楽しいのかと思っていたが、あれは単に疑似体験がしたかっただけだ。

「おねェ様方になんて失礼なこと言うんだ!」
「じゃあ、てめェよりあいつらをありがたがって買えってのか?大体てめェこそどうなんだよ。俺に似た男に掘らせてわけか?」
「んな真似誰がするかっ!俺ァ、愛のないセックスはしねェ主義だっ!」
「あ?まさか娼婦買ったこともねーのか?じゃあ、街でナンパした素人女と上手くいったコトがあったのか?」
「バカっ!嫁入り前のお嬢さんに疵なんかつけちゃダメだろうがっ!!」

 ぽかんとしてゾロはコックを眺める。まさかとは思うが…この男、処女なだけではなく、童貞なのではあるまいか?

「てめェ、ケツだけじゃなくてチンコもまっさらなんじゃねーだろな?」
「じ…ジジィが……《結婚を前提としてなきゃ、セックスなんかするもんじゃねェ》って言うから…」

 よく言う。何人も女を泣かせていそうなあの老人自身は、《愛のないセックス》など山ほどしていそうだ。彼の場合は、相手には深く惚れさせていたかも知れないけれど。
 
『要するに、箱入りなわけだ』

 思わせぶりな態度や、ぼやかした言葉回しが通じないわけである。バラティエで純粋培養された挙げ句、出会ったその日の内にゾロを愛してしまったコックに、童貞を切るような隙はなかったのだ。

「じゃあ何か?てめェ…なにもかもまっさらな身体を、虫に差し出す気だったのかよ?」
「まあ…そういうことになんのか?」

 ニョロを思い出した途端、またコックの瞳がうるりと濡れてしまう。未だに愛おしいのか。

『バラティエのジィさん…あんた、とんでもないヤツに育てたモンだな……』

 ゾロに惚れたというのも、男同士の具体的な交接など殆ど分からないまま、唯《好き好き》と乙女のように恋しがっていた節がある。

「おい、俺ァ…結構生々しくてめェの身体味わいてェんだ。最初は結構無茶すっと思うけどよ、惚れてんなら耐えろよ?」
「う…うんっ!」
 
 《うん》って…。
 どうしよう。可愛すぎる、この生き物。
 撫で回して頬擦りしたい気持ちと、ぐちゃぐちゃのザーメンまみれにしてやりたいというムラムラが交錯して、結局後者を取った。脳内で《カーン!》とメーターが振り切れる音を聞いた気がする。

「んむ…っ…」

 咥内をはんで、息も絶え絶えになるほど舌を絡め合わせていたら、コックは必死になって手足をゾロに回して、子どもみたいにがっちりと締め付けてくる。求められている感じがして嬉しい反面、鯖折りにされて胸郭がみしみし言っている。箱入りでも殺人キックの持ち主には違いないのだ。

 色んな意味で息が出来なくなって床に降ろすと、少し拘束が緩んだから、改めて身体中にキスをしてやった。シャツを脱がせて鎖骨や肩甲骨を甘噛みしてやり、脇腹の筋溝を舌先でなぞれば、ふるるっと身を捩らせて《ぁ…》と啼く。どこもかしこも感じやすい男だ。

「一回イっとけ」
「ひ…っ!」

 既に勃ち上がっていた花茎は、数回掌で扱きながら先端を吸い上げてやれば簡単に達したから、イった後で力の入らない下肢を開いて、じゅくじゅくと中指を突き込んでいく。白濁の量が多いから、何とか潤滑剤として機能しそうだが…やはり相手は完全なる処女。頑ななこと巌の如しだ。

 白濁を零しながら何度も指を出し入れしていると、ふと床面に緑色の塊を見つけてぎょっとしてしまう。いつの間にコンテナから出ていたものか、ニョロ2号が浮かせた腰の下にいるではないか。基本的に臆病な生き物だから、主への愛情がなければ出てこないと言っていたが…。

「おい、こんなトコにいちゃあ危ねェぞ?てめェはあの虫の忘れ形見だ…なんかあったらコックが泣きゃあがるからな」

 ゾロは摘み上げようとしたのだが、ニョロ2号は思いのほか俊敏な動きを見せてひょこひょこと動くと、興味深げにコックから零れ落ちた白濁に身を浸してしまう。

「…っ!」

 《ニョロは体液を被ると興奮する…》コックはそう言っていなかったか?慌てて止めようとするが、もう手遅れだった。むくむくと巨大化したニョロ2号は、栄養分が涙より豊富だったのか、先代よりも早い速度で繭を形成すると、くったりしていたコックを押し上げるようにして生育していく。ふんわりと丸い珠の上で、コックがぱちくりと目を見開いていた。

 そういえばこの繭は、ナミに言わせると《絹より極上の糸》で形成されているらしい。そして大きさも特大だったものだから、糸紡ぎの伝統がある島に着いたら売っぱらおうとしている節がある。
 とはいえ、今のゾロはそれどころではなかった。またこの生物が活性化したのでは、やっぱりコックのお初は奪われてしまうのではなかろうか。

「コックっ!」
「ぞ…ゾロ…っ!?これって…」

 推定をしている暇も与えず、繭から伸びた無数の触手がコックの全身を取り巻き、特に頑なだった蕾には、ぬるりとした液体を擦りつけるようにしてくる。そういえば、ニョロに犯されそうになったときも予想外に蕾は大きくなってはいなかったろうか?太いバナナが入りそうな大きさに広げられて、中の濃いサーモンピンクをした肉壁がいやらしく蠢いていた。

「ぁ…や、ダメ…っ!…ニョロっ!」

 ぬるぬると入り込んでくる触手に、コックの方も先代と混合しているようだ。だが…これは本当に《2号》なのだろうか?興奮して大きくなっただけならともかくとして、記憶がないのならどうして迷わずコックを嬲ろうとするのか。
 よく分からないが、とにもかくにも虫如きにこれ以上好きにされては人間様の沽券に関わる。

「人間様の股間を舐めるなよっ!?」

 むんずと触手を掴むと、コックのイイところを弄っていたらしいそれを強引に引き抜き、高ぶった雄蕊をぐぷりと押しつける。皮肉なことに、自分で解すよりも遙かにとろとろと柔らかくなっていて、多少無理に押し込んでも切れたりはしなかった。

「んむ…っ!」
「息詰めんな…」
「無理…っ…」

 切れなくとも、圧迫感は凄まじいらしい。背筋を強張らせているのを掌でさすって宥めてやると、ニョロも負けじと触手を伸ばしてくる。全く先代と一緒ではないにしても、どこかで《コックを気持ちよくさせてやりたい》という想いが残っているのだろう。健気と言えば健気だが、ちょっと迷惑だ。なにせ、さするだけではなくうねうねと蠢いてコックの性感帯を暴き出し、ねっとりと舐めあげていくのだから。

 しかも学習能力がかなり高い。一カ所感じやすい場所を見つけると執拗にそこを嬲り、死にそうなほど嬌声を上げさせるのである。《にゅるる…っ》と鈴口から尿道内に入り込み、みちみちになっている後宮の圧迫ももろともせずに隙間から入り込むと、クリクリとある場所を抉り始めた。これは噂に聞く、前立腺とやらを責めているのだろうか?先代が入り込んで弄ったときの反応を覚えていると見える。

「ぁああ…っ!!」

 仰け反った両の乳首も細い触手に《きゅっ》と締め上げられ、他の触手に《ちるちる》と素早い動きで掠められると、コックはぼろぼろ泣きながら身悶えするしかなかった。

「だめ…だめェ…っ!お、おかひくなる…らめェ……っ!」
「おいおいおいおい…」

 これは負けてはいられない。ゾロは負けじと舌を伸ばすと、三刀流の誇り(←そこに向かう…の?)に掛けて、超絶技巧を巡らせた舌遣いと歯による甘噛みでコックを絶頂へと導いていく。

「ひィーっっ!!」

 《どぷっ!》と花茎から放出される白濁に、触手は《やったァ!》とでも言いたげにひょこひょこと動いて喜びを表すと、益々元気に蠢いて小袋や裏筋を徹底的に舐めあげていった。

『負けるかっ!』

 《カッ!》と眼光を鋭くして気を高めると、ゾロは左腕に巻いていた黒いバンダナを頭部に被って魔獣モードに転換する。

「ぅおおおおーーーーっ!!」

 敵が柔らかく解すような愛撫で行くなら、ゾロは激しい責めでガツガツと抉ってやる。コックは多少痛くても快楽を拾う体質とみた。

 繭に肩と頭だけが当たる程度に腰を高々と上げさせ、繋がったその場所を激しく貪っていく。ごりごりと硬く熱いもので前立腺を抉ってやれば、元々とろりとしていたコックの瞳は完全にイってしまう。前後に揺さぶられながら、びくんびくんと爪先をちぢ込めていた。

「ひゥ…っ!…そこ…らめっ!…あ…ぁっ…ヘン…へんっ!!」
「大丈夫だ、元から変だてめェは」

 嫌な太鼓判を打っても、コックはひんひんと啼くばかりだ。触手が入り込んだままの花茎もじゅくじゅくと出し入れされて、咥内にはニョロ2号の性器と思しき深緑の棒が入り込んでいく。

「クソ…フェラは一番乗りされたか。…今回だけは見逃してやるが、次はねェぞ?」
「んぐ…ふぅんん…っ!!」

 嫌々をするように顔を左右に振っても、ニョロの跡継ぎだと思うと噛み千切ることは出来ないのか、諦めて舌を使い出した。その表情がまたエロくてかなわない。カリ首が明瞭な場所にピンクの舌を這わせたり、喉奥近くまで突き込まれて苦しそうに喘ぎ、吸い付いたまま《ニルル…っ》と引き抜かれると、口元がいやらしく引き延ばされる。頬肉に擦りつけるような動きをされて、大きな飴玉でも銜えたような形に顔が変形するのもみものだった。

「わぷっ!」

 涙でぐしゃぐしゃな顔一面にニョロ2号の放つ液体をぶちまけられたコックは、えもいえぬ色香を放っていた。物理的にも華のような香りがたちのぼってきて、ゾロも興奮の度を増していく。先ほど蕾を解した効能といい、この生物の体液には特殊な成分でも含まれているのかも知れない。

「もっと…シテ……ぁ…気持ひイィっ!…ぞろぉ…気持ひイィよォ…っ!」
「ぅお…ブっ飛びやがったか。大丈夫かてめェ?」

 初めてでこんなに乱れてしまうなんて思いもよらなかった。清楚で頑なな蕾のようだったコックは、僅かな間に繚乱たる華と咲き乱れていた。淫猥さと可憐さが入り交じった貌で涎を零し、気持ちよさそうに腰を振るコックに、ゾロも容赦なくピッチをあげていく。

「俺のチンポを下の口で味わうのはどんな気分だよ?はは…旨ェか?」
「ぁん…旨ェよォ…っ!ゴリゴリして…ぞろの、太くておっきいので…無茶苦茶にしてくれよォ…っ!!」

 これは凄まじいまでの飛び具合だ。後で我に返ったら格納庫辺りに籠もって出てこなくなりそうだが、今はともかく気持ち良い。ニョロ2号の分泌物で満たされた後宮からは、突き上げるたびに《ぴゅぐっ!》《びゅっ!》と淡紅色の液体が溢れ出す。動きに合わせて賑やかに揺れる花茎からも、止めどなく蜜が溢れ出ていた。気が狂いそうな快感に、ゾロの精神も焼き切れそうになる。

「く…ぉ……っ!!」
「ぁあん…っ!熱ィ…っ!!」

 《どぷっ…っ!》…とうとう射出されたゾロの白濁は、熱く大量の液でコックの腹を満たしていく。その感触にも耐えかねたのか、コックは白い腿をぴくぴくと痙攣させて意識を喪失してしまった。イキ過ぎたのだろう。

 だが、ゾロの方はまだまだ満足などしていない。繋がったままで、まだ幾らか硬度を残している雄蕊を基点にして体勢を入れ替えると、片脚を肩に担ぐようにして深く突き入れてやった。所謂、松葉崩しの体位からはコックのいやらしいイき顔だけでなく、生々しい繋ぎ目まで良く見晴らせて、またしてもむくむくと雄蕊が凶悪な大きさに復活していく。

「ひィん!」

 半ば意識を失ったままでコックが悲鳴をあげる。どうせ意識はないのだしと強引な動きで抉ってやれば、自分のペースで腰を使ったせいもあって、今度は比較的早く到達を迎えてしまう。

「く…っ!」

 身体の奥深くに挿れてやれば種付けできるとでも思っているかのように《ビュウ…ビュっ!》と注いでやると、前に出した分と合わせて、白濁と紅色の分泌物が綯い交ぜになった液体が、継ぎ目から《ビュっ!》と勢い良い噴出した。

 喉をひくつかせて痙攣しているコックから漸く雄蕊を引き抜くと、ごぽりと液体を溢れさせながら肉壁が垣間見える。すかさず触手が入り込んでいくが、赦してやることにした。ロビンが言うように卵でも産み付けられたらコトだから雄蕊型のはダメだが、触手はただコックを気持ちよくさせることだけに執心しているように見えるからだ。

 ビチビチと跳ねるようにして細い触手が入り込んでいき、液体にまみれながら喜び踊る。結果的に雄蕊並に太い塊となった触手は、リズムを合わせてズンズンとコックを責め立てていく。その動きは先ほどのゾロを真似ているようだ。

「んじゃ、俺ァこっちの口を頂くか」
「ん…んん…っ…」

 呆然としたまま瞳を開いたコックに、目覚めの一発とばかりに雄蕊を突きつけてやれば、もう理性は遙か宇宙の彼方にコスモクリーナーを得るべく旅立っているらしいコックは、嬉々として旨そうに雄の性器をしゃぶった。

「旨ェか?」
「ん…にが…」
「へへ…下の口の方が素直に喰ってたな」

 眉を顰めても愛撫を止めようとはせず、ピンクのお口を精一杯広げて奉仕する様は、遺憾なく雄の支配欲を満足させてくれた。
 四つん這いになったコックは後ろから触手の集合体に突き上げられ、口にはゾロの性器を銜えた状態をおかしいとは思わないようで、気持ちよさそうに尻を振りながら、胸や花茎へを初めとする全身の愛撫も受け入れていた。

「気持ちよさそうだな…」
「ぅん…。でも…てめェの方が、硬くて気持ちイイ…かな?」

 照れながら言うな。
 飛んでいるようで微妙に意識があるコックが、はにかむように瞼を震わせてそんなことをいうものだから、またしてもゾロの雄蕊はぱんぱんに膨れあがってしまう。《俺史上初》とも言うべき大きさと回復力をみせると、咥内から引き抜いた雄蕊を四つん這いのままのコックの尻へと突き込み、触手を押しのけてずぶずぶとめり込ませていく。

「ぁあああーーっっ!!」
「おら、気持ちイイのがてめェのナカ一杯に入ってんぞ?」

 背後から手首を掴んで馬の手綱のように引っ張ってやると、膝から下だけが不安定な繭に載った体勢で、ゾロと繋がった部分を基点として身体のバランスを取ることになるのだが、丈夫で平衡感覚の良いコックは安心して突き上げられる。後宮も不規則に締め付けてきて、最高に気持ち良い。女にこれをやったら、多分肩が外れるか腰が砕けるだろう。

 機能は極上で、安心の頑丈設計…これはイイものに巡り会ったものだ。惚れた奴が男であったことに多少屈託を感じたりもしたのだが、セックスの面から見てもこいつ素晴らしい名器だ。やはりゾロは運が良い。

「そこ…ぁっ……っ!!」
「好きなだけ喰えよ…っ!」

 もう身体が覚えたイイ場所を抉り、双丘に勢い良く下腹を叩きつけては、尻ペタが紅くなるまで《パン!パン!》と良い音を立てていく。
 
 狂乱の夜は、コックが数回目の気絶を迎え、流石のゾロも出す物がなくなるまで続けられた。

 
 
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