恋の天使は調教中 -5-



 ちゅぐ…
 ちゅぶぶ…っ…

 淫らな水音と粘質な感覚がサンジの蕾を犯し続けているが、悲鳴を上げる事さえ出来ない。口にボールギャグを固定されて、涎を垂れ流しているからだ。
 がっちりと紅い紐で縛り上げられた身体は藻掻くほど食い込むようで、大きく開かれた脚の間では屹立した花茎も縄を受けてビクビクと震えている。白い脚の先ではヒールのついた華奢なパンプスがぷらんと下がっていて、それが如何にもオフィスで犯されているのだと物語っていた。

 折りたたまれたその身体の中心を、カリファの長くて器用な舌が犯していた。

「んん…くふぅ……っ…」
「ふふ…。エッチな声だこと。感じているのね?」
「ふが…」
「おちんちんをこんなにして、否定など出来ると思って?」

 ピンっと勢い良く爪で弾かれると、恥ずかしいほどに感じてまた鈴口を濡らしてしまう。確かにサンジの身体はすっかり開発されて、カリファの虐めにも似た責め苦に乱されてしまう。

 後宮の内部にはたっぷりとジェルを注がれた上、先程から三つのローターがそれぞれに動き回り、ぶつかり合っているのだが、いずれも良い角度に入りかけると紐を引っ張られてしまう。
 もどかしさに身を捩らせていると、それらのスイッチが急に止められた。すると、身体の奥にはじんじんと痺れるような感覚が残される。きゅん…っと腸壁を蠢動させると、《ごりり…》と内部でローターが擦れるのと、蕾から《ぴゅぐっ》といやらしい音を立ててジェルが漏れ出るのが分かった。

「欲しいでしょう?サンジ」

 サンジの眼前に、唾液でぬらぬらと光る巨大なバイブレーターが突きつけられる。あれで感じやすい場所を抉られたら、どんな悦楽を感じるのだろうと、頭の奥がぼうっとするくらいに誘惑を感じた。

「ふぐ…」
「あぁ、そうね。これでは喋れないわね。取ってあげるから良いお返事を頂戴?《いやらしい雌豚である私のケツマンコに、カリファ様の特大ちんぽをぶち込んで下さいませ》と言ったら、好きなだけこれで抉ってあげる。あなたのイイところは知り尽くしているのだから、それはそれは気持ちよくってよ?あなたの淫乱な肉孔を、ローターとバイブでぐちゃぐちゃにしてあげる」

 涎まみれのボールギャグが外されて、口元にはバイブレーターを突きつけられるが、今度は咥内には入れられなかった。

「さあ…いやらしい顔をしてこれをしゃぶりなさいな。あなたの大好物の特大ちんぽよ?お尻で味わう前に、上の口にたっぷり味見させてあげる」
「ふ…」

 舌を突きだしてぺるぺると舐めあげていけば、満足げにカリファの笑みが深まっていく。

「ふふふ…なんて淫らな顔をして舐めるのかしら?あなたは天性の娼婦なのだわ。いやらしいことをされる為に産まれてきたような子」

 その言葉に、サンジの動きがぴたりと止まった。
 ほぼ同じ意味の言葉を、以前も吐かれた事がある。サンジが嫌がって抵抗すればするほど、《お前から誘っておいてなんだその態度は》《そんなにエロい顔をしてアイスキャンディーなんかしゃぶってたら、誰だってチンコを銜えたいんだと思うさ》《てめェみてーなのは、セックスの道具にされるために産まれてきたんだよ!》《せいぜい俺を愉しませてみろ!!》…酷い言葉だった。憎しみながらも、そんな言葉を毎日聞かされていればどうしたって心は歪み、疑いを持つようになる。

『俺ァ…本当に、やらしい奴なのかな?』

 カリファに抵抗らしい抵抗をしなかったのだって、本当はこんな恥ずかしい目にあいたかったからではないのか。
 
『違ェ…』

 急に、頭の奥で声が響いた。
 《好きって言えよ》…ちょっと照れくさそうに、けれど絶対の自信を持ってゾロがそう言った。
 心の中では《好き》と返していたけれど、絶対に口にする事は赦されない言葉だった。

 それでもあの時から、確かにサンジは変わったのだ。大好きだと想う人から愛されたと思った時から、カリファにこうして弄られていても、今までとは違う感じ方をするようになった。

 これまでは《いけないことをしている。だからこそ興奮する》だったのが、《したくないのに馴れた身体が反応する》という悔しさを感じるようになっていた。

『そうだよ、俺ァ…この人にもう、弄られたくねェ』

 ついつい今までの上下関係に従ってしまったけれども、今のカリファは明らかに指導の範疇を逸脱している。これはもうお仕置きではなく、立派な性犯罪だ。

「カリファさん、もう止めてください。これはもう指導ではないと思います」
「な…にを言っているの?サンジ…」
「私はカリファさんを尊敬していますし、恩義も感じています。こんな私にあれほどの短期間で、品のある立ち居振る舞いを叩き込んで下さった…。怒りのコントロール方法も徹底的な仕込んで下さいました。おかげで、社内で多少性的な話を振られても、以前のように頭に血がのぼる事はなくなりました」
「だって…さっきはあなた…」
「あれは挑発です。カリファさんにもお分かりでしょう?いまあなたが為さっている事は、もうお仕置きなどという教育的範疇から逸脱しています。これは唯の体罰…あるいは、あなたの口癖でもある《セクハラ》です」
「…生意気なっ!お前は真っ赤になって、子どもみたいに泣きじゃくっている方が似合うのに!」

 眦をつり上げたカリファが、蕾の入り口にぐちゅりとバイブレーターの先端を押し当て、突き込もうとしてくる。それは流石に原始的な恐怖を感じさせるものだった。

「ほほほっ!これで処女ではなくなるわね!身も心も私に委ねておしまいなさいっ!」
「いや…ゃ…っ!ゾロ、ゾローーっ!!」

 ドォン…っ!

 その時、浴室の扉が勢い良く戸板ごと蹴り飛ばされた。



*  *  * 



 時を遡ること数時間前、ゾロはバラティエに向かっていた。事前にアポを取っておいたのでスムーズに会えたゼフだったが、最初は《何の事だ》という風に不審げな表情をみせていた。

 《俺ァ確かにちびなす…いや、サンジの奴を研修に送ったが、そりゃあくまで行儀見習いと社会見学の一環だ。バラティエで馴れた奴相手にしか仕事をしてねェのはどうも箱入りになっちまって拙いかと思ったから、ミホークの会社で世間の荒波に揉まれるのが良いだろうと思っただけで、指導官の許可が出なきゃ帰って来れねェなんて話はしてねェぞ?》

 ゼフが憮然とした顔をしてそう言うと、横合いから他のコックが茶々を入れてきた。研修が始まってからというもの、カリファの指示で会社に軟禁状態にあったサンジは一度もバラティエに帰っていないし、里心が付くからと電話も赦されていなかったらしい。そのせいで、ゼフは寂しさが募って苛々していたのだという。

 《あいつはさ…血なんか繋がって無くたって、立派にうちのオーナーの息子だよ》

 いかついコックが佳い顔をして笑ったときには、ゾロも含蓄のある台詞だと思って頷いたのだが…サンジに伝えてやろうと思って頭の中で反芻したとき、何か引っかかるものを感じた。
 今このコックは、《息子》と言わなかっただろうか?

 聞き間違いかと思って念のため、《おたくのサンジさんは、娘さんですよね?》と聞いたのだが、その場にいた全員が《ぶーーーっ!!!》と盛大に吹き出したかと思うと、腹を抱えてゲラゲラ笑い始めた。

 《すっげェ冗談だなおい、にーちゃん!》《あいつは確かに細っこいけどよ、どっからどーみたって柄の悪ィ男じゃねーか!》《ぎゃははは!腹が苦しいぜェ〜っ!!》爆笑する彼らの前で、ゾロは自分の顔から血の気が引くのが分かった。

 ゼフも吹き出しそうなのを懸命に堪えているようだし、彼らがそこまで笑うからには間違いなくサンジは男なのだろう。微乳もいいとこのおっぱいは確かに、言われてみれば男の胸筋だったかも知れない。(乳首は今まで見たどんな女より綺麗なピンクだったが)

 《あいつが…男?》そうなのだと分かっても、ゾロはサンジを弾劾する気にはなれなかった。相変わらずサンジの笑顔を思い出すと胸はときめくし、彼がそうまでして研修に耐える気でいたのかと思うと、その方向性を間違えた一途さに涙さえ浮かんでくる。

 あの男は、ゼフの信頼を得たくて必死だったのだ。
 たとえ女装して秘書をやれなんて無理難題を提示されても、拒否出来ないほどに…。

 ゾロはゼフと《二人にして欲しい》と頼んで自室に入れて貰うと、社内に出回っていたサンジの隠し撮り写真を見せた。それは、非の打ち所のない金髪美人秘書の姿だったが、眉の端がサンジである事を指し示すようにくるんと巻いていた。
 ゼフは目を丸くして写真を凝視していたが、《こいつは、こいつなりに必死なんです。あなたを失望させたくなくて、言われるがままに間違った指導を受けてしまったんですよ》と事情を説明すると、ほろ苦いような…切ないような表情を浮かべていた。

 《会社に戻ったら伝えてくれ。あいつがどこに行こうが、何を出来るようになろうが、出来ないままだろうが…俺の息子であることに変わりはねェってな》。渋みのきいたゼフの声音は殷々とゾロの心にも響いて、この男を越えるのは生半可な事ではないぞと肝に銘じた。なるほど、サンジが《ジジコン》になるわけだ。年老いてなお輝きを放ち続ける、男としての渋みがそこにあった。

 ゾロは会社に戻ると、《鷹の目》と称される社長ジュラキュール・ミホークに対峙した。

 この男は、ゾロにとって義理の父に当たる。ゾロはサンジと同様に両親を亡くしていたのだが、剣道場での太刀筋を気に入ったミホークが跡継ぎとして養子に取ったのだ。
 一代で財をなしたミホークには追従者も多く、親戚の多くは養子の座を狙っていたから随分と嫉妬もされたし、足を引っ張られそうにもなったが、ゾロは自分でも意外なほどのしたたかさを見せて生き抜いた。

 ミホークの会社に入ったのも、彼の養子だという話は全く除外して判断して貰ったし、社内に於いても既にかなりの業績を上げている。
 その自信が、ミホークと向き合うだけの勇気を与えてくれた。幼い頃には畏怖の対象でしかなかった義父だが、今では等身大の《尊敬すべき変わり者》として認識している。

 問いただしてみると、やはりとんでもないミスがあったことが分かった。なんと、ミホークがカリファに送ったメールの添付ファイルを確認してみると、彼が趣味でホームページに載せている、エロ小説の企画案だったのだ。本当の計画書は誰に見られる事もなく、淋しくフォルダの中に眠っていた。

 《それにしたって、あのアホは何回も女装姿であんたの前に現れたろうが!なんでおかしいって思わなかったんだよ!?》そう問いただすと、ミホークはしれっとして《カリファの趣味かと思ったのだ》なんて答えやがる。
 秘書が秘書なら社長も社長だ。《違和感》にも、たまには仕事をさせろと言いたい。

 詫び状をとってサインも書かせると、ゾロは一刻も早くサンジに会いたくて社内を探し回った。男と分かった目で彼を見たら、この気持ちが変わるのかと思って流石のゾロも不安だったのである。

 その途上でナミに発見されたゾロは、フロントで起こったとんでもない事件と、サンジがカリファに連行されていったことを知ったのであった。



*  *  * 



「ゾロ…」

 ブチ開けられた扉の向こうに、呆然と佇むゾロがいる。
 安心したのは一瞬。恐怖したのは次の瞬間からだった。

『見られた…』

 サァ…っと血の気が引いていく。どう言い繕う事も出来ない男の性器を剥き出しにして、SMよろしく紅い紐で括られた姿は百年の恋も醒めるような悲惨さだろう。込みあげる涙で視界が歪んで、サンジは唇を噛みしめたまま横を向いた。

「な…何をなさるの!?浴室に不法侵入をするなんて、セクハラです!」
「どっちがセクハラだ、このクソババァっ!」
「なんだとーっ!?レディになんつー口きいてんだクソまりもっ!!」

 ゾロの罵倒に、つい反射的に叫んでしまう。
 《女性は護るもの》というゼフの教えは、深々と魂に刻まれているのだ。

「ば…っ!どこまでお目出でてェ頭してんだアホアヒルがっ!涙で顔くしゃくしゃにしやがってっ!!」
「だって…」
「もう分かってんだろ?てめェがされてたのは、指導じゃねェ。ただのセクハラだ。社長の確認も取れてる。おい、カリファ。こいつを見やがれ」

 ゾロが封筒から取りだした書面には過剰なまでに流麗なサインが書き込まれており、サンジの目にも社長直々の筆によるものだと分かる。カリファは書面に目を通すと、顔色を紙のように白くしてその場にへたり込んでしまった。

「そんな…!」
「ミホークのオッサンが間違って送った計画書とやらは俺も見た。中途半端に企業用語なんか使ってやがるから、一概にあんたを責める事も出来ねェがよ。一言ぐらいは詫びてやってくれ。こいつはどうしようもねェアホだが、真っ直ぐなアホだ。あんたを優秀な指導官と信じて、必死で言いつけを守ろうとしてたんだからな」
「……そうね」

 ふぅ…っと息をつくと、カリファは気分を切り替えるようにひっつめ髪を解くと、艶やかな髪をゆらりと振ってサンジの前に膝を突いた。

「申し訳ない事をしてしまったわ。間違った指示を鵜呑みにしてしまった事、指導官としての裁量を越えてあなたに接してしまった事…心から謝罪します」
「カリファさんは、俺の大事な先生です。今度は本当の指導方法で教えて下さいね?」

 とんでもない格好のままでニカッと笑えば、カリファはプライベートを思わせる素の表情で泣き笑いの顔をして見せた。

「ふふ…可愛い子。ねェ…ロロノア・ゾロ。私…この子に少し惹かれていたのよ。ご存じかしら?」
「俺は少しどころじゃなく大いに惚れてるから、これ以上の手出しは自重してくれ。こいつだって、何だかんだ言って俺に惚れてるしな」
「ふ…ははっ!素敵な自信だこと!」

 楽しそうに微笑むと、カリファはポンっとゾロの胸板を叩いてから浴室を出て行く。

「鍵は閉めておくわ。中からは開くから、安心して使って頂戴。サンジ、あなたが初めて来たときに着ていたスーツは1番のロッカーに入っているから、終わったらそれを着なさいな」
「終わったらって…」
「ふふ…。その格好で愛する人の前にいて、そのまま解いて貰えるなんて思っているのだとしたら、あなたったら本当に手の付けられないアホアヒルちゃんだこと!」

 パタンと秘書課の扉が閉まっても、相変わらず紅い紐を解いて貰えないまま、サンジは亀のようにひっくり返っている。うぃんうぃんと蠢くバイブレーターを、やっと思い出したようにゾロが拾ってスイッチを切るが、ぬめぬめと濡れたそれに呆れたような顔をした。

「この馬鹿が…。こうまでされるまで、おかしいって気づかなかったのかよ?」
「最初は…風俗のプレイみたいでわくわくしたんだもんよ」
「秘書パブってか?マニアックな趣味しやがって」
「てめェ程じゃねェよ!おい…俺のこの格好見て、なんか言いたい事とかねーのか?」
「ああ、あるな」

 皮肉げな笑みを浮かべると、ゾロは紅い紐に拘束された花茎を握り込んで、親指をぐじゅりと鈴口に食い込ませてくる。縄と指とでぐりぐりと感じやすい粘膜を擦られれば、どうしたって甘い嬌声が漏れた。

「や…やめ…っ!」
「そうは見えないぜ?…たく。どんだけエロ秘書に開発されてんだよ。感じ易すぎだ。ぅお…ケツにゃ玩具まで入れてんのか?」

 ぎょっとしたようにローターの紐を引っ張られると、中で《ぐちゅっ》と恥ずかしい音がして、ピンク色のジェルが蕾からじんわりと溢れ出す。それを確かめるように、ゾロの太い指が双丘の谷間から伝ってきた。

「てめェ…ここ、勝手に濡れんのか?」
「どんな特異体質だ!カリファさんにジェルチューブ全部突っ込まれたんだよ!」
「お、これが玩具のスイッチか?」
「ひぁああっっ!!」

 丁度感じやすい場所でローターが動き出したから堪らない。サンジは海老ぞりになって腰を揺らめかせると、ひんひん言いながら泣き叫んだ。

「やらぁ…やらぁああ…っ!とめ…止めてぇえっ!!」
「えええぇええ!?ケツで感じてんのかてめェ?やっぱクリトリスが特別でけェ女なんじゃねーだろな?」
「ばか…ばかぁあっ!…ひっ…ひぃんっ!やらぁ…まりも、たすけて…っ!ちんこが爆発するぅっ!」
「あー…イけねェのか」

 悶絶するサンジを凝視していたゾロは、その姿を余さず見たいとでも言うように視線を外さないまま、スイッチが入ったままのローターをゆっくりと引き抜いていく。《くぷん…ぐぷ…っ》とピンク色のジェルをまとわりつかせたままローターが引き抜かれていくと、プラスチックの床面でカタカタと暴れ続けた。ひくつく蕾は、さぞかし淫らがましく蠢いていることだろう。

「ちんこ…たすけて…」
「ああ、分かってる」

 本当に分かっているのだろうか?ゾロは身を屈めると、よりにもよって花茎に絡み付いている紐に犬歯を引っかけた。

「無理…つか、ち、ちんこだぞそれっ!?紐に汁とか沁みちまってるし…平気、なのか…?」
「今更ナニ言ってんだ。バラティエで状況聞き出したときに、とっくにてめェが男なのには気付いたし、こんだけモロ出しにしてりゃ嫌でも分かる。俺ァ…てめェが女だろうが男だろうが、変わらず興奮出来る変態みてェだぜ」

 《ブツン…っ》と紐が断ち切られると、ゆるゆると花茎の先端から白濁が溢れ出していく。腹の底が熱いような快感に煽られながら、サンジは譫言のように呟いた。

「こ…コーフン……してんの?こんな俺…見ても……?」
「おう」

 スーツのフロントを開くと、ぶるんと飛び出してきた雄蕊は赤黒く怒張して、隆々と天を突く勢いでそそり立っている。それはもう言い訳しようもないくらい雄弁に《てめェを喰いてェ》と語っていた。

「さっきからクソ色っぽい姿見せつけられて、どんだけ突っ込みたいと思ってるか分かってんのか?とっとと言えよオラ」
「言えっ…て……」
「好きだって言っときな。惚れてるでも良い。愛してる…は、まだちっと照れる」
「ゾロ…」

 カリファへのあてつけではなく、本当にまだ《好きと言って欲しい》と思っていてくれるのか?
 信じられないものを見るような目で、サンジはしげしげとゾロを見つめた。





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