離さない…
どんなことがあろうとも
離れない…
全てを拒絶されたとしても
触れていいのは…









独占欲









眠りから覚め、ゆっくりと瞳を開けた。
そして次の瞬間には自分の目を疑った。
「なっ・・・なんだ・・・コレは・・・」
服を着ているのは上半身だけで、下半身は下着だけの姿だった。
起き上がろうとするとベッドの上に転がってしまう。
サンジの身体には、いつのまに巻かれたのか細い紐がぐるぐる巻きになっていたのだ。

「くっ、くそ・・・こんな・・・」
自力で紐を引きちぎろうと力を入れるが、紐は身体に益々くい込んだ。

「やめろ・・・」
どこからか声がして見上げればゾロが立っていた。
「なっ、ゾ・・・ロ・・・?」
気がつかなかった。
ゾロは片方の口端を上げ、オレの身体に圧し掛かってきた。
「なんの、真似だ・・・おいっ・・・聞いてるのか?クソマリモ」
「・・・・・・」
「チッ・・・上からどきやがれ・・・あっ・・・」

返事のないゾロを睨み、足を使ってどうにか起き上がろうとすると、強い力で押さえ込まれた。
そして貪るように唇を奪われ何度も角度を変え口内を犯される。
ゾロの唾液を飲み込みきれずに唇から流れ出る。
「服・・・取ってから縛ればよかったな・・・」
「なっ・・・あっ・・・」

縛られている服の上から先ほどの口づけで少し硬くなった胸の突起を舐められる。
「服の上からでも・・・感じるのか・・・」
「あっ・・・っく・・・」
舐めるだけではなく強く吸い上げられる。
唾液を含んでいるためにその部分の周辺だけにベトベトのシミが付いた。
「フッ・・・縛られているから服の上からでも乳首が立っているのがわかるぜ」
「くっ・・・」
ゾロの酷い愛撫に感じていた。
頭の中が殆ど白くなりこれ以上されれば何も考えられなくなりそうだ。
だけど屈するつもりはなく意識を保ちどうにかゾロを睨みつけた。

「・・・その眼、好きだぜ・・・」
「なっ・・・あっ・・・やっ・・・」

下着の上から手でオレ自身を無理やり掴み、そのまま口内に咥え込まれた。
「くっ・・・や・・・めっ・・・ぁあっ・・・」
ゾロに咥えられるのは初めてじゃない、だけど下着と共には初めてだった。
「あっ・・・くあっ・・・」
下着の上からだというのに感じている自分がいる。
グリッと舌先で下着と共にペニスの割れ目に押し込められた。

「あっ・・・ああっ・・・」
「感じるんだろ。シミが広がってるぜ・・・」
ペニスから口を外し不敵に笑っている。

「くっ、だまれ・・・」
「でもココは限界じゃないのか・・・」
「あっ・・・」
ぐっとゾロ自身の先を蕾に突き付けられる。
それだけでオレの内側が熱くなる。
・・・ほしい。

「・・・いらないのか・・・」
「はっ・・・くっ・・・」

心を見透かしているように蕾の中に下着をぐいぐいと押し込んでくる。
いつもならすぐに挿入してくるのに・・・。
それをしないのは下着があるから・・・。
オレの反応をみて楽しんでいるかのように・・・

「くっ・・・あぁ・・・」
「ほら・・・」

下着の布地が強く引っ張られ、蕾の中に入っていく。
引っ張られているために他の部位がきつく皮膚に食い込む。

「いたっ・・・あっ・・・やめ・・・」
「このまま入れてやるよ・・・」
「やっ・・・やめ・・・ああぁっ・・・」

涙を流し訴える。
そんなオレを無視しゾロの猛った塊がゆっくりと埋め込んでいく。

「む・・・むりだ・・・あっ・・・やめ…」
「なに言ってんだ・・・垂れ流しているくせに・・・素直になれよ」
「ああっ・・・」

さらに奥深くに熱い塊を進めてくる。

途中で何かが切れた音がした。
下着の引っ張られている部位が切れたのだろう。

「切れたか・・・」
「はっ・・・くっ・・・」

その方が好都合とばかりにゾロは熱い塊を全てオレの中に埋め込んだ。

「はっ・・・はっ・・・」
「オレを感じろ・・・ほら・・・」
「ああぁ・・・」
ズンっと強く奥まで挿入された。
それと一緒に下着の生地が皮膚を擦っていく感覚は痛みと共に快楽を呼び起こす。

「く・・・ああっ・・・いた・・・んんっ・・・」
「擦れて良いんだろ・・・ほら・・・」
「ああっ・・・ゾ・・・ロッ・・・」
ゾロは強く何度もオレの中を突き上げる。
ゾロに与えられる快感で我を忘れそうになる。

「ああっ・・・んぁっ・・・や・・・め・・・あっ」
オレの中で動くゾロに合わせてぐちゅぐちゅとぬちゅぬちゅと布地に絡み付いている液が聞こえる。

「・・・これじゃ中に出せないな・・・まあいいか・・・」
「はっ・・・ゾロッ・・・あっ・・・ああっ・・・くあっ・・・」
一際強く早く中を擦られる

「・・・うっ」
「あ・・・あああああっ・・・」
奥を突かれて、オレもゾロも同時に達したのだった。

ゾロは身体の紐を外し、シャツのボタンを引き千切る。
その後に自身を引き抜いたゾロは俺の中からへばり付いている布地を出し、ゾロの白い体液をオレの身体に垂らした。
オレの体液とゾロの体液が混ざり合う。
くっきりと細い紐の痕が何本も付いているオレの身体の上で。

「まだ、終わりじゃねえ」
「・・・ゾ・・・ロ」
ぐったりしているオレの中に再び入ってくる。
生地越しではなく直に何度もゾロの熱を感じ、何度も達しながら意識を手放した。



離さない・・・
痕が残るくらい縛って
離れない・・・
誰にも触らせないように縛って
触れていいのは・・・


縛ることで拘束できたらいいのにと願う。








END