■扉ひらいて


『うお座のあなた、今日の運勢は95点!運命を変える素敵な出会いがあるでしょう。ラッキーカラーは緑、ラッキーアイテムはハサミで、ラッキースポットは美容室!』
今朝の占いにここまで背中を押されては、サンジとて腹を括るしかない。
何度目かの深呼吸を繰り返した後、「よし」と声に出して呟いた。

イースト駅西口は、再開発計画により真新しい店が次々と増えている。
旧商店街の古ぼけた店舗と乱立状態で、ちょっとしたカオス区域だ。
サンジが悲壮な決意を持って臨んでいるのも、そんな新店舗の一角だった。
今年オープンしたばかりの美容室だが、なかなかに腕がいいらしく口コミで評判は聞いていた。
店主ひとりで切り盛りしているようで、基本、予約優先。
しかもその予約が3カ月先までいっぱいで、飛び込みの一見さんなどとても付け入る隙もない。
だからサンジは、3か月前から予約していた。
その日が今日、これから。
なのに、足が竦んですぐにでも回れ右して帰りたくなっている。
サンジにとって、初美容室体験。


サンジは生まれつき、左右の眉毛の形がおかしかった。
新生児の段階で、うっすらと生える眉毛のおかしさに両親にさんざん写真を撮られたらしい。
それは今でもアルバムに貼ってあって、懐かしがって何度も見る親や弟妹達を恨めし気に眺めている。
こんな変な眉毛、家族の中でもサンジだけだ。
父方の祖父がこうだったらしいけど、弟にも妹にもこんな形は受け継がれていない。
可愛い妹に遺伝しなかったのは兄として喜ばしいけれど、同じ思いを味わわない弟には理不尽だろうが腹立たしい。
とにかく、サンジは変な眉毛がずっとずっとコンプレックスだった。
そのコンプレックスのせいで、前髪はずっと伸ばしっぱなしで目元はいつも隠れている。
小さい頃からお世話になっている近所の床屋さんでだけ、散髪してもらっていた。
だがその床屋さんも高齢を理由に店を閉めてしまい、いよいよ窮地に陥っての一大決心だ。

だが、いざ美容室を探すとなるとあまりにも数が多すぎて選びきれなかった。
サンジの希望としては、大手のチェーン店みたいにスタッフが多くない方がいい。
こんな眉毛、複数の人に見られたくない。
そうなるとマンツーマンで接客してくれる、個人経営の店に限られる。
そして当然、美容師は男性がいい。
女性美容師にこんな眉毛を見られるなんて、死んでも嫌だ。
それに、少しでも顔なじみの相手とか土地勘がある人とかも嫌だった。
そういう意味で、駅裏再開発地区はよそから移り住んでくる人が多いから気が楽だ。
一度きりでも義理を感じることはないだろう。
いろいろと検討した結果が、この店だった。
どうせなら腕はいい方がいいと高望みをしたせいで3カ月待ちになったが、お蔭でこの3か月間、無駄にあれこれと思い悩んでしまった。
もういっそ、予約をキャンセルしてしまいたいと何度思った事か。
その度に思い直し、いま美容室体験しておかなくていつするんだと己に発破をかける。
人生は、何度も恥を掻いてこそ価値があると、祖父だって言ってたじゃないか。
そう自分を奮い立たせてなんとか予約日当日、この場所までやってきた。
なのに、扉を開ける勇気が出ない。

折りしも、目の前にある扉は落ち着いたグリーンだ。
今日のラッキーカラーは緑。
まさに、サンジの為に開かれるべき扉に思える。
そして美容院の店名も「Door」
これはもう、押して入るしかない。

サンジは何度目かの決意をし、ようやく扉に手をかけた。
軽く押せば、カチャリと音がして内側に開いた。

「いらっしゃいませ」
振り向いた店員を見て、サンジはそのままドアを閉めようかと思った。


チャラい。
第一印象はそれだ。
とにかく、あまりにチャラかった。

短く切り揃えられた頭髪はよく似合っててカッコいいが、あり得ないくらい鮮やかな緑色に染められている。
その上、左耳にはジャラジャラ揺れる金色の三連ピアス。
街中の不良だって、ここまではっちゃけていない。

あまりの展開にドアノブを握ったまま動きを止めてしまったサンジを、男は二度振り返った。
「どうぞ」
笑顔のない、むしろむっつりと見える無表情で手のひらだけを差し出す。
逃げるなら今だと思ったが、そんな気持ちとは裏腹にサンジの足はぎこちなく前に動いてなんとか進み出た。
黒い革張りの椅子によじ登るようにして腰かける。
さすが、床屋の古びた椅子とは違い、実に座り心地がいい。
だが、目の前には大きな鏡。
後ろには無表情なチャラ男。
一気に四面楚歌な状況になって、居心地は最悪だ。

前髪を長く伸ばし、ほとんど鼻から下しか見えないサンジの顔の上に、チャラ男の顔があった。
鏡越しに、じっとこちらの顔を見つめている。
眇めた目が、まるで睨みつけてるみたいで余計身が竦んだ。
「美容院に、慣れてないのか?」
ぞんざいな口調で、ポツリと呟かれる。
それが自分に対しての問いかけなのだと遅まきながら気づいて、サンジはドギマギしながら口を開いた。
「あ、そうです…」
店に入って、初めて口を利いた気がする。
喉がカラカラで、乾いた唇が引っ付いて喋り辛かった。
「髪、触っていいか?」
美容院に来てるのに、その質問はないだろう。
そう思ったが、そんな風に尋ねざるを得ないほどサンジが緊張しきっているのが、伝わったのだろう。
「あ、はい…」
なにか言うにつけ、いちいち冒頭に「あ」を付ける自分が間抜けだとわかっているのに、直せない。
もうほんとに、このままケープごと逃走したい。

チャラ男の指が、思いのほか優しい仕種で髪に触れた。
いきなり前髪をかき上げられたりしなかったから、安堵してほっと息を吐く。
ここで言わないと、と改めて口を開いた。
「あの、俺の、眉毛、が」
「…」
「あの、変で…」
「うん」
「…変なんです」
妙な沈黙が下りた。
どうしようと、気まずい思いで唇を噛むと、チャラ男はいったん髪を撫でつけてからそうっと前髪に指を差し込む。
鏡に映った、額から下の眉の形に思わず目を逸らす。
サンジの眉は、眉尻がくるりと円を描くように巻いている。
しかもなぜか、左右非対称に。
こんなの、身体を張った渾身のギャグだとしても一発芸にしかならない。

視線を感じて、居たたまれなくて目を閉じた。
実際には数秒間程度だっただろうが、何時間も凝視されたような苦痛を感じる。
「剃るとか、脱毛とか」
チャラ男が唐突に口を開き、そのまま閉じる。
サンジは瞬きしながら目を開けて、鏡越しにチャラ男を見た。
チャラ男は、じっとこっちを見ている。
もしかして今の、質問か?
「…そういうのは、ちょっと抵抗が…」
「そうだな」
小さい頃から眉毛にコンプレックスを抱いていて、今だって前髪を上げることすら嫌なのに。
それでも剃るとか脱毛するとか、手を加えるのにも抵抗あるだなんて随分とわがままな言い分だとわかっている。
そう責められても仕方ないと思うのに、チャラ男は特に文句も言わないじっと黙っていた。
どうやら、考えているようだ。

「なら、髪型は俺が決めるぞ」
「あ…はい…」
チャラ男はすっごくチャラく見えるのに、あまり喋らなくて口を開いても断定的な物言いしかしない。
けれどそれが、すごく頼もしく思えた。
任せておけば安心みたいな、根拠のない信頼感が湧き出てくる。
一番恥ずかしい眉毛を曝してしまったので、サンジはもう何も怖いものなどなくなった。
強張っていた肩の力を抜いて、本格的に動き出したチャラ男の指を見つめる。
筋張って大きな手は、不自然にゴツゴツしてコブみたいなものがある。
でも、ハサミを使う手の動きは滑らかでとても綺麗だ。
時折り真剣な眼差しで、サンジの頭とか顔とか髪とか、全体を睨み据えるように見つめる。
チャラ男の指がサンジのこめかみに触れたり、時には頤に触れて角度を変えさせたりするから、その都度ドキドキした。
男の色気とか、今までは全然ぴんと来なかったけれど。
こういうのをセクシーって、言うんだろうなあ。

鏡の中の自分と睨めっこするのも気恥ずかしいので、ほとんどチャラ男の顔ばかり見ていた気がする。
チャラ男はほとんど話しかけてこないし、目線はずっと頭部分でサンジの視線とかち合わない。
だから、サンジは安心してチャラ男の表情を見ていた。
第一印象は「チャラい」としか思えなかったけど、こうしてよく見てみるとすごく整った顔をしている。
けれどジャニ系とかじゃない。
むしろ、首は太いし肩はがっしりとしているし、胸板だって厚い。
どっちかってえと、マッチョ系なんじゃないだろうか。
けど、なぜか太ましい感じはしなかった。
着痩せするタイプだろうか。

不意に、チャラ男がこっちを見た。
いきなり視線が合ったから、慌てて目を逸らす。
そんなサンジの様子に構わず、チャラ男は首に巻いていたケープを外して椅子を回した。
「髪を洗う」
「…あ、はい」
チャラ男の後について移動し、洗面台に座った。
台座が倒され、一瞬覆い被さるように覗きこんでから顔に布を置かれたので、無駄にドキドキする。
温かなお湯に梳られ、滑らかな泡で髪を包み込まれた。
チャラ男の指は、時に力強く頭皮を揉み優しく撫でてくれる。
柔らかな水流で隅々まで洗い流される頃には、サンジはほとんど夢見心地になっていた。
すごく、気持ちがいい。
他人に身を委ねて、綺麗にしてもらえるってこんなに気持ちのいいものなんだ。

耳の穴まで水分を拭われて、さっぱりとして台座と共に身体を起こした。
頭にタオルを巻いて、再び鏡の前に戻る。
左右非対称の眉毛が丸見え状態だけれど、自分でも明らかにさっきと顔つきが違うのがわかった。
開き直った強さか、こうしてまともに眉毛を見ても笑えてくるけど悲しい気持ちは湧いてこない。
「乾かすからな」
少ない言葉の中で、チャラ男がどうしても口にするのは、次になにをするかということだ。
美容室に来たことがなかったサンジが、次に何をされるのか不安にならないようにとの配慮だろう。
チャラ男で無愛想なのに、すごく心遣いがこまやかだ。
いや、多分チャラ男はチャラくない。
外見がそう見えるだけで、本当は無骨で真摯だ。

「カットだけで変化をつけてあるから、家でも同じようにセットできる」
ブォーブォーとドライヤーを動かしながら、チャラ男の指が濡れたサンジの髪を何度も梳く。
「ドライヤーはあるか?」
「あ、はい」
「なら、この角度からこうやって乾かすと、綺麗な流れになる」
「―――・・・」
サンジは返事も忘れて、鏡の中の自分に見入った。
乾く内に艶を取り戻した髪が、滑らかなうねりを描きながらサラサラと流れ落ちる。
右側に分け目を付けて、片方は目元を覆うように長さを残してくれている。
これだけで、左右非対称な眉毛の片方がうまく隠れた。
もう片方は丸見えになるけど、そんなに変には見えない…気がする。
「前髪が鬱陶しいかと思ったんだが、髪色が薄いから視界に影響ねえだろ。ずっとそうやって前髪下してきたようだし、片方覗くだけでもずいぶん見やすいだろうが」
チャラ男はそう言って、ドライヤーを置いてブラシで髪を梳いてくれた。
そのあと指先で軽く地肌を揉んで、次いで首筋から肩、肩甲骨辺りをマッサージしてくれた。
これがまたものすごく気持ちよくて、思わず変な声が出そうになった。
もっと、もっといろいろ触れてほしい。

「猫背になってんぞ、せっかく綺麗な身体してんだからシャンとしろ。勿体ねえ」
「き、綺麗って…」
驚いて聞き返すと、背筋をぐいっと押された。
「ちと痩せすぎだが、手足が長いしそれぞれのパーツが整ってる。姿勢を正すとスタイル抜群だぞ」
それから、後ろから覗き込むようにして両手を両頬に添えた。
「肌もきめ細かくて滑らかだ。髪も、瞳の色もなにもかも完璧じゃねえか」
「…でも、俺眉毛が…」
「他が全部できすぎてんだよ、眉毛ぐらい我慢しろ」
そう言って、サンジの額に軽くデコピンする。
「それに、俺はその眉毛気に入ったな。大事にしろよ」
「…他人事だと思って…」
サンジは赤くなった額を撫でながら、不満そうに唇を尖らせた。
そうしながらも、内心は満更でもない。
チャラ男に“気に入った”なんて言われたら、それがたとえお世辞(?)でも、やっぱり嬉しい。
手鏡を手渡され、椅子をくるりと回された。
「後ろはこんな感じだ」
どうやら、鏡と手鏡で頭の後ろを見せようとしているようだ。
サンジは、なるほどと感心しながら鏡越しに覗き込んだ。
自分の後頭部なんて普段目にしたことがないが、くるっと丸い。
なかなかいい形だ。
きちんと切り揃えられた襟足が、いかにも清潔そうで気に入った。
「すごくいい、です」
「素材がいいからな」
チャラ男は真顔でそう言って、またくるっと椅子を回転させる。
ケープを外してタオルも外して、切った髪の毛が散らばらないようにまとめて持ちながら後ろに下がった。
「お疲れ様でした」
「あ、ありがとうございました」
そのまま歩くと、背中をどやされた。
「背中、丸まってるぞ。ちゃんと伸ばす」
「あ、はいっ」
びっくりしたけど、心地よい痛さだ。
言われたとおりに意識して背を伸ばし、まっすぐ歩く。
ちょっとだけ、視界も高くなったような気がした。

中学生ってことで、料金は思っていたより安かった。
「来年、高校か」
「あ、はい」
「次は高校生らしく、スポーツ刈りでもすっか」
「いや、これでいいです。これがいいです」
すごく、気に入りました。
蚊の鳴くような声でそう言い添えると、チャラ男はエプロンのポケットから名刺を取り出した。
「このアドレスに連絡くれたら、いつでも予約が取れる」
「あ、ありがとうございます」
両手で受け取って、しげしげと名前を見る。

美容室“Door”
オーナー ロロノア・ゾロ

「あの…」
顔を上げたらチャラ男…いや、ロロノアは「?」と首を巡らした。
「髪を染めるのとかも、できるんですか?そんな風に綺麗な色に」
「ああ、これか」
そう言って、自分の後ろ頭を撫でる。
「これは地毛だ。もともとこういう色なんだ」
「ええ?」
驚いて声を上げてしまった。
しまったと思って、慌てて口元を押さえる。
「変わってるだろ」
「あ、はい、あ、や、いいえ」
自分こそ変わった眉毛をしているのに、人の髪色にそんなこと言うもんじゃない。
そう反省したが、後の祭りで。
「変わってるが、俺には似合う色だ。あんたも一緒で、その眉毛変だと思ってるだろうが俺にはよく似合って見えるぞ」
「―――・・・」
これは、ありがとうございますと礼を言うべきなのか。
よくわからなくて、でも嬉しくて。
サンジは頬を上気させて、ぎこちない笑顔のままぺこりと頭を下げた。
そうして、そそくさと店を後にした。


  *  *  *
  

それから3カ月。
早く髪が伸びないものかと、サンジはずっと心待ちにしていた。
今まで、散髪に行くことが億劫で髪なんて伸びなくてもいいとさえ思っていたのに。
美容室に行くのが楽しみでならない。
3カ月待ちを見越して早目に予約しておいたから、髪を切るタイミングはばっちりだった。
少し伸びた襟足の鬱陶しさからも、おさらばだ。

「こんにちは」
今度は躊躇いもせず、緑色の扉を開けた。
ロロノアは以前と変わらず、仏頂面のままで「いらっしゃい」と出迎えてくれる。
そうして、じっとサンジの顔を見つめた。
「なんか、雰囲気変わったな」
「わかりますか?ってか、ロロノアさんのお蔭です」

髪型を変えただけで「性格変わった?」と言われるくらい、サンジは明るくなった。
以前は「変な眉毛」と思われるんじゃないかと、そう考えただけで心が委縮して自分に自信も持てなかったけれど、今は例え「変な眉毛」と言われても、似合ってるからいいだろと言い返せる。
だってこの眉毛は、ロロノアさんが気に入ってくれた眉毛なんだから。
「帰ってから家族にすごい褒められました。それから、学校行ってもみんなに驚かれて。今じゃクラスの子とも普通に話せるし、女の子の友達もできて…」
「へえ」
「高校も受かったし、すごく楽しい中学生活送れました。これもロロノアさんのお蔭です。ありがとうございます」
頬を紅潮させて感謝を伝えるサンジに、ロロノアは腕を組んで苦笑した。
「別に俺のお蔭じゃねえよ。言ったろ、素材がいいんだって」
「そんなことないです、ロロノアさんの腕がいいんです。魔法使いみたいだって、思って」
すっかり舞い上がってしまって、自分でもなに言ってるんだと思いながらも、止まらない。
「ここに来て、ロロノアさんのお蔭で運命変わりました。もう、ロロノアさんは恩人です」
「大げさだな」
ロロノアは少し考える仕草をしてから、すっと表を指差した。
「こっから外、丸見えだろ」
「え、あ、はい」
それがなにか?と思いながら、サンジもロロノアと同じ方向を見る。
「でも外からは、中見えねえだろうが」
「偏光ガラスってやつですか」
そこまで言ってから、サンジははっと思い当った。
3か月前、この扉の向こうで長いこと逡巡していたことを。
「え?ってことは待って、前に来た時、俺この扉の前ですごいグルグルしてたの…」
「見てた」
「え――――っ?!」
「すっげえ、入るかどうか悩んでるなーってのはわかった。それでも声をかけず、あんたが入ってくるのを待ってた」
なんて人が悪い!
そう詰ろうとしたけれど、言えた義理じゃないと思い直した。
恥ずかしいけど、サンジ一人で空回りしてただけのことだ。
「この美容室を選んでくれて、そのドアを開けたのはあんた自身だ。俺が髪を切ったことがきっかけだとしてもな」
そう言って、俯いてしまったサンジの頭をポンポンと撫でてくれる。
その掌は温かくて力強くで、優しくて。
うっかり涙が滲みそうになるのを抑え、サンジは視線を上げた。
「あの、俺だって、ロロノアさんの髪の色、すげえ好きです」
「そうか」
「気に入ってます!」
テンパり過ぎて、自分でも何を言ってるのかわからない。
けれどロロノアさんは嬉しそうに笑って、もう一度ポンポンと頭を撫でてくれた。


  *  *  *
  

あれから10年。
イースト駅西口は、再開発を終え活気のある街並みに生まれ変わっていた。
美容室Doorは小さな店舗ながらも、半年予約待ちの大盛況だ。
オーナーの腕の良さもさることながら、髪を切った後、併設されたパティスリーで美味しいケーキとお茶を味わえることが人気の秘密になっている。


End





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