HAPPY MOTHER'S DAY
何よりも強く、何よりも優しく、太陽みたいに眩しかった貴女へ。
「お母さん、ありがとう」
ナミはそう呟いて、ミカンに小さくキスを落とし、そっとダイニングの彼の席に置いた。
命の限り俺を守り、命の限り父ちゃんを愛した貴女へ。
「母ちゃん、ありがとう」
ウソップはそう呟いて、手作りの加湿器を、そっとダイニングの彼の席に置いた。
誰よりも聡明で、私に愛を教えてくれた貴女へ。
「お母さん、ありがとう」
ロビンはそう呟いて、大切に育てた花を一輪、そっとダイニングの彼の席に置いた。
おれが一番教えて欲しいことを教えてくれて、おれが一番そばにいて欲しい時にそばにいてくれて、おれの旅立ちを見送ってくれた貴女へ。
「お…おかあさん…ありがとっ!」
チョッパーはそう呟いて、手作りハンドクリームを、そっとダイニングの彼の席に置いた。
「え?え?」
山盛りドーナツを両手に持ってダイニングに帰ってきたサンジは、わずかの時間にプレゼントが山と詰まれた自分の席を見て目を白黒させた。
「なんか突然プレゼントしたくなったの〜」
「え〜と、俺様の創作意欲が突然湧いたんだ。最近寝起きに喉渇くな〜とか言ってただろ」
「キレイに咲いたの、見てほしかったのよ。もらってね」
「新しくアロマテラピーの研究も始めたんだ。使ってくれっ」
「あ…ありがと…」
頭にハテナを浮かべつつ、サンジは嬉しそうに受け取った。
「オヤツ〜!腹減った〜!ん?なんだそれ?」
「…お?」
珍しく時間通りに来たルフィとゾロも目を丸くしている。
「あ〜ゾロは入って来ちゃだめっ!」
「ははっ、そうだなぁ、そんな気分だ」
「はいはい、出ててね。はい剣士さんの分のオヤツ」
「オレはいいのか?」
「ルフィはいいんだ。でもサンジの隣はダメだ。そこはおれが座るんだ」
山盛りプレゼントを両手に抱えてハテナを飛ばすサンジと。
頬袋にドーナツを詰め込みつつハテナを飛ばすルフィと。
お皿を抱えて閉め出されたままハテナを飛ばすゾロと。
幸せな微笑みを沢山乗せて。
羊船はまったりまったり今日も進んでいく。
HAPPY MOTHER'S DAY!
End
幸せなお母サンジきたー!!!
言ってみるもんだ、ブログで呟いてみるもんだv
きちゃいました、幸せサンジ!!
わー私まで幸せのお裾分けいただいちゃった(=´∇`=)
ありがとうございます!!