ラフプレイ
「はっ、まさかテメェがな…っ」
コックは吐き捨てるように言った。
「政府の狗になるなんざ、流石の俺も思いもしなかったぜ」

目前には鋭い緋眼を持つ剣士。薄夜のアクアリウムバー、中央のリフトに括られたロープはコックの四肢に
幾重にも巻き付いている。
身動きすら叶わない。そんなコックに剣士は冷たい視線を送り、口の端でニヤリと笑う。

「一味は、もう終わりだ」
「……」
「夢、捨ててまで義理貫くこともねぇだろ?」

「明快過ぎて、反吐が出るぜ」
「テメェの顔は、軍も知らねぇ」
「…っ」

「俺のモンになれ…そうすりゃ、命は助けてやる。悪い取引じゃねぇ筈だ」
「だ…れが、テメェなんぞに…!」

視線で殺せるなら射殺してやりたい。コックの拒絶を目にして尚、剣士は薄笑いを絶やさない。

「…処刑台が好みかよ?」
「テメェに媚びるくれぇなら、死んだ方がマシだって言ってんだっ」

真っ向から刃向かうコックに、冷ややかに鼻を鳴らす。
腰の鬼徹をスラリと抜いた。
「ま…予想通りだな」




刃が鼻先を掠め、コックは一瞬目を閉じる。
「…!」
舞ったのは血飛沫ではなく、千切れたネクタイ。

「何をする気だ?」
「ただ引き渡すだけじゃ、つまらねぇだろ?」
だったら、と手を伸ばす。
「あ…っ」
肌蹴た胸を、舌で弄った。

「諦めるつもりはねぇ」
「…っ」
「堕とすのに…力以外の手段もあるってことを教えてやるぜ」

「や…めっ」
「抵抗してみろよ。できたらの話だがな」

白い切っ先が更に走った。無残に切り刻まれたシャツが床へ舞い落ちる。
「やめやがれっ、このサド野郎っ!」
叫びも虚しく、バックルの外れたスラックスが膝まで落ちた。

剣士はそっと唇を嘗めると、盛っていた刃を脇に立てる。

「フン、良い眺めだ」
「…っくしょう!」
「折れる気になったか?」

耳元を擽る吐息。

「だ…れがっ!」
「これでも…?」

ギクリ、とコックの目が開く。

「あ…っ」

胸の突起を抓まれ、やわやわと解される。

「…っ、…くっ!」

無遠慮な攻撃に勝手に息が上がってきた。溢れる喘ぎを噛み殺すが、そんな強がりも長くは続かない。

「コッチも…」
「…あぁっ!!」

最も感じるモノを、節くれた指が掴む。

「や…何をっ!?」
「決まってんだろ?」
「…駄…目だ、そこだけは…っ!!」

ヌルリと滑る裏筋。

「…や、ぁぁんっ!!」

嬌声が生簀を震わせ、中の魚がチャプンと跳ねた。生々しい悲鳴に気を良くしたのか、剣士は尚も弄り続ける。
一頻り可愛がると、コックは紅でも浴びたように艶かしく色づいた。

「野郎のクセに、過敏だな」
「…ク…ソッ!」

良いようにされる恥辱、苛立ち。こんな裏切り者なんかに。

「ンなことしても靡かねぇ!殺りたけりゃさっさと殺りやがれっ!」

「それは却下だ」
「なっ …うぁぁっ!?」

最奥への侵入。

「こんな美味そうな獲物を…黙って見ていられる訳ねぇだろ?」

指を増やして掻き回し、火照る身体を翻弄された。

「一度犯ってみたかったんだ。いつもクソ小生意気なテメェに…思うままブチ込んで混ぜたら
 どんな面するかってな」
「―――――下衆が…っ!」

グチュっと抉られ、思わず喉が反り返る。引き攣るコックを美味そうにしゃぶり、浮いた腰を引き寄せる。
震える足を開脚し、宛がわれる熱い昂り。

「よせっ!それ以上…っ!!」

脈打つ感触に、コックが初めて怯えを見せた。

「さぁ…愉しませて貰うぜ」
「っ!…や、やめやがれ…っ!!」

クタクタになった身体が、それでも逃げようと後ずさる。それを強引に押し留め、根元まで一気に貫く。



「く…あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



反り返る細い首。余りの衝撃に息も呑めない。

「あぁ…あ…っ」
「…凄ぇ…っ」

「痛ぇ…痛ぇよ、クソ野郎っ」
「その割には…喰いついて…」

性急に溶け合う下腹。

「あ…うぅっ!!」
「逃げんな…すぐにテメェから腰を振らせてやる」

「ん、あぁぁ…っ!」

悶える四肢にそそられながら、ゾロは探るように内壁を混ぜる。

「ふぁっ、あ…あっ!!」

ビクリ、と腰が跳ねた。更に執拗に攻めると悲鳴に艶やかな悦が交じる。

「ほら…な」
「あ…んぁっ、いぁぁぁぁっ…!!」

張り詰めたコックの茎から、ポタポタと蜜が溢れた。小刻みに擦り合うともどかしげに腰が吸い付いてくる。

「…美味ぇ…だろ?」
「美…味く、なんか…っ」
「欲しけりゃ…何時でもくれてやるぜ?テメェがそう望むなら…」

「ぃ…い、やだ…っ」
「―――――これでも?」

ぐっと引き抜き、押し込んだ。ビクッと仰け反るサンジを見下ろし、乱暴な抽挿を繰り返す。

「あっ…あぁっ…あ!」
「まだ…認めねぇか?」
「だ…れが、あっあ!」

縛られた痛みと突かれる衝撃に、コックは歯を食い縛って耐えた。その強気さにそそられるのか、剣士は
更に動きを早める。

「嫌ならイイ…。夜は長ぇんだ。たっぷり付き合って貰うぜ」

激しく腰を前後させ、何度も己を呑み込ませていく。

「あぁぁ…あっあ…ん…くっう…っ!」
「…イイ声出すじゃねぇか…ほら、もっと啼いてみせろ」
「んっは…あぁぁ…んあぁぁんっ!」

濡れた唇から滴る雫。何本もの筋がより淫猥に彩る。

「…んっ!……あっ!!」
「……たく、堪らねぇぜ」
「あ…あぁっ!」
「…とんだ、“男殺し”だ」

「お偉方も、さぞ喜ぶだろう」
「処刑台に登る頃には、テメェはもうボロボロだ」

身体をくの字に曲げ、トドメとばかりに叩き込む。
「それでも、テメェは――――…」


「――――――――っっ!!!!」


全身をビクビク震わせ、コックは無言の叫びを上げた。勢い良く弾けた茎から白い蜜が宙を舞う。

「ひっ…あっ!」
「……くぅっ!!」

凄まじい収縮に、剣士も断末魔の唸りを上げた。
最奥まで抉り込ませ、最後の一滴まで搾り出す。静まり返ったバーに、ただ互いの息遣いだけが流れる。

汗に濡れた金髪を掻き上げ、剣士は顔を近付けた。

「愛してる…コック」
「…っ!」

「俺と、一緒に来い」

抱き締め、重なる唇。
「ココも…ココも、俺だけのモンだ。…肯イエスと言うまで、俺ぁいつまでもテメェを抱き続けてやる…っ」






































「いっけない!彼にあのこと言うの忘れてたわ」

W7から程近いリゾー島。秋の夜長に読書を楽しんでいた考古学者は、不意に口に手を当てた。
「何?」
「あのコ達がお留守番の日は、船に近付いたら駄目だって」

「あ〜、それはヤバいわね。ウソップ、早く探してきて」
「え、俺かよ?」
「今夜は『特に』危険なの。邪魔でもしたら何されるか解らないわよ?」

「ね、ロビンv」
「ふふ、そうねv」

意味深に笑う才女達。
魔女めいた笑みに何となく『逆らってはいけないセンサー』をキャッチし、ウソップはしぶしぶ立ち上がる。



その頃、フランキーは船が奇妙に悶える怪奇現象を目撃していた。



「あぁぁんっ…あぁっ…んぁぁぁんっ!」
バーのカウンターがギシギシ捩れ、コックの身体を圧迫する。

「ほら…もう言っちまえよ…この俺に惚れてるってなっ」
「ンなシナリオにねぇモン却下だっ」
「ここまできたらどうでもイイだろ?」

ゾロの誕生日イブの、フライングプレゼント。
好きなシチュでヤってもOK。賭けに勝ったらもう一晩。

「大…体っ、テメェ反則だぞ!あんなこっ恥ずかしい台詞吐くなんざっ!」
「…感じただろ?」
「だ、れが…感…、あっ!あぁっ…あぁぁぁんっ!!」

勝利条件は「イエス」の一言。期限は夜が明けるまで。

「諦めて俺に従え!明日は裸エプロン女体盛りプレイっ」
「…嫌だぁぁぁぁっ!!!」

余計なオマケなど付けなければ良かったと後悔しつつ。
それでも夢中で求めてくる恋人の姿に、『折れてやっても良いかなぁ』とうっかり絆されてしまうサンジだった。





――――――――Happy Birthday!!





<FIN>




















途中までハラハラさせられた反動が一気に吹き出て、ラスト大爆笑してしまいました!

さすが時雨ゾロ様!! 誕生日にかこつけてどんどんやってしまってくださいませ!
翻弄されるサンジが、本当に婀娜っぽくて可愛くて、ゾロの背後でフレフレgogo!と
手に汗握ってしまうのは、私だけじゃないはず。
危険な匂いを感じつつ、ラストは幸せラブラブで本当に安心しましたv
ありがとうございます!!(>▽<)